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未来大特別研究員の金森さん、南極観測隊員に

 公立はこだて未来大学社会連携センター特別研究員の金森晶作さん(39)=七飯町在住=が、第60次南極地域観測隊の隊員に選出された。22日に政府の南極地域観測統合推進本部が発表したもので、越冬隊として気水圏変動のモニタリングが主な任務となる。金森さんは「未来の地球に生かせるよう、何事にも全力で取り組みたい」と意気込んでいる。
 札幌市出身で、北大大学院環境科学院では雪氷学などを学んだ。2008年から現職となり、主に「はこだて国際科学祭」のコーディネーターとして立ち上げから携わってきた。
 雪遊びが好きな幼少期を経て、山岳スキーも趣味になった。学生時代に山岳氷河の研究を米国アラスカ州やカナダで実施する過程で、多くの人たちと知り合い南極の話を聞いたことで観測隊に興味を持った。道南移住後は研究者よりも科学祭の業務が多くなり、さまざま視点から科学を見たことで大きなやりがいを感じられたという。
 そんな中でも観測隊への憧れは薄れず、葛藤が大きくなった。意を決して応援してくれる家族や周辺の存在を支えに応募。今春には同大に退職の旨を伝えた。「仕事を辞める決意をしたので6月に正式決定するまで心配だったが、決まって一安心した」と笑顔を見せる。
 「人の手が加わっていない、厳しくも美しい自然に身を置きたい」―。面接では南極観測にかける思いの丈を吐き出し、願いは伝わった。ただ、妻と小学生の一人娘を残して行くことには不安もある。「娘が寂しがっているので申し訳ない気持ち。時間がある時は連絡を密にして父親が魅せられた世界を伝え、何かを感じてもらえたらうれしい」と話す。
 昭和基地内の観測所でのモニタリング調査が最重要任務だ。その経験を生かして道南の学校での遠隔授業が出来たらと思いを巡らせる。「道南、函館がこの10年間で大好きになった。何か恩返しができたら」と今後を見据える。観測隊は11月下旬にオーストラリアから砕氷船「しらせ」に乗り込み、12月中旬には昭和基地に到着する予定で、2020年3月に帰国する。(小杉貴洋)










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