【福島】千軒地区産のソバ粉のみを使った十割そばが味わえる「千軒そば店」(千軒283)が冬季休業を終え、4月1日から今季の営業を開始する。今年から石臼ひきの粉を使い、より風味豊かなそばが味わえる。12月末まで。
千軒地区の農家らがつくる「千軒そば生産会」(佐藤孝男会長)が2005年から運営している。メニューは、もりそば(700円)、山菜そば(800円)など。各メニューには町名物の黒米を混ぜて炊いたご飯と漬物がつく。
同会は、地元のそば打ち愛好者でつくる「千軒そばの会」(澤田雄一会長)とともに、昨年から石臼製粉の研究を重ねてきた。製粉は店裏手にある旧千軒小学校体育館で行っており、収穫したソバを水分15%未満になるまで乾燥させた後、石臼2台で粉にしている。ソバは熱風などに当てず自然乾燥させており、石臼は1分間10~12回転の低速でじっくりと回していることから「ソバ粉が熱を持ちにくく、豊かな風味が残る」(千軒そばの会・佐々木幸夫運営委員長)という。
店舗は国道228号を函館側から向かって右にある高さ4メートルの大型観光看板(函館側は神楽舞、松前側は殿様街道と大千軒岳の写真)が目印。営業は水、木、土、日曜日の午前11時半~午後2時半。問い合わせは同店(0139・47・2772)へ。(神部 造)