函館市の累積降雪量が歴代3位を記録するなど連日大雪に見舞われている中、道南各地のホームセンターでは今月に入り、スコップやスノーヘルパーなど除雪グッズの売り上げに拍車がかかっている。
DCMホーマック湯川店(戸倉町258)では、今月だけでもスコップのほか、車が雪にはまった際に進行方向に設置することでタイヤを空転させずに進行させることができるスノーヘルパーの売り上げが昨年に比べて大幅に跳ね上がっている。スコップ類では、定番の“ママさんダンプ”が一度により多くの雪を運ぶことができるとして人気で、昨年に比べて売り上げは約4倍も伸びているという。
同店の瀧上尚人副店長は「スコップ類は一時期在庫が追い付かず、札幌の店舗などから取り寄せたりもしていた。雪が少なかった昨年に比べて、今年は毎日のようにスコップ類が売れている」と話す。
ジャンボイエロー金堀店(金堀町1)では、昨年は数個しか売れていなかったスノーヘルパーが今年は2月中だけでも数十個売れており、積雪対策グッズ全体の売り上げは昨年より10倍ほど上がっているという。同店でもママさんダンプの売り上げは好調で、雪かきに追われる市民の心強い味方となっているようだ。
このほか、屋根の雪をつついて落とす伸縮式スノードロッパーや、固めに積もった雪の切り取りにも活躍する鉄板雪きりなども屋根の雪下ろし用に買っていく人も多いという。
同店の田澤進店長は「安価で使い勝手もいいからか、つるはしが氷対策としてよく売れている。これからの時期に備えて1本は持っておくといいかもしれない」と提案している。(柳元貴成)