北海道国際交流センター(HIF)が主催し、進路について考える「中高生と保護者のためのキャリアフェスタ」が10日、金森ホールで開かれた。札幌在住のタレントで、ロシア語講師・通訳のアリョーナさんの講演や市内の企業で働く若手社員のトークショーなどが行われ、参加者は将来を決める手掛かりを得ようと聞き入った。
家族や友人らとともに将来の進路を考えるきっかけにしてもらおうと、全日本社会貢献団体機構の助成を受けて初開催した。
ロシア・サハリン州出身のアリョーナさんは、研究生として2年間日本で学ぶことができる制度に挑戦するかを迷っていた時に、母親から「やってみないと分からない」と後押しされたことを話し、「その時は合格できたが、仮に失敗しても経験が進歩させてくれる。経験が自信になれば人生が楽しくなり可能性が広がる」と経験談を交えながらユーモアたっぷりに講話した。今後について「43キロしか離れていないのに、ロシアのことはあまり日本では知られていない。理解を深める架け橋になれるように頑張りたい」と締めくくった。
このほか、各大学の相談ブースや日本学生支援機構の奨学金制度を学ぶ講演などもあった。(小杉貴洋)