函館地方気象台によると、台風18号は18日、渡島・桧山地方にかなり近づく見込みで、暴風や高潮に対して厳重に警戒が必要となる。また、雷を伴う大雨となるため、低い土地の浸水や土砂災害、河川の増水や氾濫、高波に警戒を呼び掛けている。海上では猛烈な風が吹き、海は大しけとなり、渡島の北部と東部では同日昼前から夕方にかけて高潮による低い土地の浸水の恐れがある。
渡島・桧山で予想される雨量は、18日午後6時までの1時間最大が60ミリ。17日午後6時から18日午後6時までの24時間は250ミリ。同日に渡島・桧山で予想される最大瞬間風速は、陸上35メートル、海上45メートル。同じく波の高さは渡島7メートル、桧山6メートル。同気象台では最新の台風情報や各自治体が発表する避難に関する情報に留意を呼び掛けている。
台風接近の影響で18日、JR北海道は函館と札幌を結ぶ特急列車の始発から午後2時台に出発する上下線計18本のほか、函館-新函館北斗駅の「はこだてライナー」を始発から正午ごろまでの上下線計11本、函館-長万部間の普通列車を始発から午後4時ごろまでの計18本を運休する。道南いさり火鉄道は始発から夕方まで運休する。航空各社では欠航が決まっている便があり、最新の運行情報の確認を呼び掛けている。
17日午後8時半現在、北斗市の一部で避難準備・高齢者等避難開始を発令。そのほか自主避難希望者に対する避難場所を函館市、七飯町、鹿部町、森町、八雲町、松前町、福島町、知内町、木古内町の一部で開設している。場所は各自治体のホームページなどで案内している。