函館山散策を通して、山野草の生態系などについて調べる「函館山花しるべな会」を主宰する藤島斉さん(48)は7日、2年ぶりにフォトエッセー「花しるべ 寝てもさめても函館山」の第4弾「きになるきのこ篇」を発行した。出版を記念し、12日までギャラリー村岡(元町2)で企画展を開いている。入場無料。
埼玉県出身の藤島さんは函館山の花々に魅せられ、2014年3月から元町に居住。同会で毎月1回、観察会を開催している。
新刊は、藤島さんがここ10年間で撮りためてきた1100枚におよぶキノコ写真の中から、いずれも函館山の登山道で見られた60種のキノコ写真70点を紹介。15年には函館キノコの会(石垣充一会長)に入会して研さんを深めており、「函館の新たな魅力をキノコを通じて伝えられたら」と話している。
また、企画展では藤島さんが撮影したキノコの写真16点や既刊3冊を含む新刊のほか、ワイヤーアートジュエリー作家で妻の北山智子さんによる新作30点なども並ぶ。
A5版オールカラー60ページで800円(税別)。同ギャラリーで先行販売し、15日以降は五稜郭タワー、元町公園観光案内所、はこだて工芸舎、市内カフェなどで順次扱う。展示は午前10時~午後7時。水曜定休。問い合わせは藤島さん(080・4046・3131)へ。(半澤孝平)