道総研道南農試(北斗市本町)の加藤淳場長が監修した新刊「飲むだけでぐんぐんやせる!あずき水ダイエット」が、宝島社から発売された。小豆を煮出した「あずき水」を1日3回食前に飲むダイエット法で、「小豆博士」として機能性に詳しい加藤さんがメカニズムについて指導・助言。加藤さんは「小豆(あんこなど)は甘くて太りやすいイメージだが、実はダイエット食品であることを知ってほしい」と話している。
小豆水ダイエットは韓国や台湾で人気を呼び、日本でも昨年から今年にかけて多くの雑誌やテレビが特集を組むなど、ブームに火が付いた。実際に雑誌やテレビ番組で人を使って実証したところ、体重や腹囲などが減る効果が表れた。
加藤さんによると、小豆水はゆでた小豆の煮汁を飲む方法と、保温水筒に小豆40グラムを入れて沸騰した湯を400ミリリットル注ぎ、8時間以上置いたものを飲む方法がある。1日3回食前30分以内に350~500ミリリットル飲む。
ダイエットに重要な成分が小豆に豊富に含まれるポリフェノールで、血糖値の上昇を抑え、体脂肪が付きにくい体になる効果があるとされる。このほか、貧血や高血圧、冷え性の予防、血液サラサラ効果、悪玉コレステロールの解消、アンチエイジング(老化防止)にも有効だとしている。
煮出したあとの小豆、煮小豆は食物繊維がゴボウの3倍含まれており、便秘解消やデトックス(体内の有害物質や老廃物を排出すること)効果のほか、腸内細菌を元気にするという。
本は2章構成で、1章は小豆水パワーや小豆水の作り方を説明。2章ではゆで小豆のレシピ60品を紹介している。
加藤さんは「小豆は和菓子やあんこ以外にもいろいろとおいしい食べ方があり、道産小豆が世界で一番健康効果が高いことを知ってほしい。道南も大納言小豆の産地なので、ぜひ食べて」とPRする。
A4判79ページ、フルカラー。880円(税別)。全国の書店で扱っている。(山崎大和)