昨年冬季から通行止めとなっていた道道立待岬函館停車場線の函館山登山道(3・6キロ)が14日午前11時に開通した。登山口ゲート前には、マイカーなどでの登頂を待ち望む約20台の車が列を作り、ドライブで函館山の春を満喫した。
今年の第1号となったのは、北斗市七重浜の会社員山本博幸さん(46)。「年に一度の楽しみで午前1時ごろから並んだ。1番になれてラッキー」と笑顔。2番目に付けた函館市富岡町のパート従業員江口光一さん(54)は「おととし、昨年は1番だったが今年は山本さんと数分差だった」と笑って話す。山本さんと江口さんは約10年前から開通式を通して交流しているという。
青柳町会交通部の本間五郎さん(78)は「13日の吹雪が一転して、今日は晴れてよかった」と喜び「これから観光シーズンを迎えるが事故に気をつけて楽しんで」と話した。
開通後の交通量増を懸念し、函館西署交通課の目時務課長は「道路が狭くカーブも多いため、通行には十分注意してほしい。関係団体などと連携して車両の安全運行を確保したい」と呼び掛けた。
同区間は24日まで終日通行できるが、混雑を防ぐため、25日から9月30日までは午後5時~同10時、10月1日から11月12日までは午後4時~同9時まで通行止めとなる。(三好若奈)