生活道路の安全策として、通行車両の最高時速を30キロに規制する「ゾーン30」の取り組みを周知する街頭啓発が12日、函館市柳町と五稜郭地区で行われた同市と近隣の町会、函館中央署など計約30人が参加し、ドライバーらに啓発品を手渡して協力を訴えた
同規制は、住民や学校などの要望を踏まえ、歩行者らの通行を優先する地区で車両の速度と交通量を抑制するなどし、交通事故防止を狙う同日から規制が始まったのは、柳町1~8番と五稜郭町39~42番の市道で、要所に「ゾーン30」の路面表示と制限速度を伝える標識を設置した
近隣には函館五稜郭病院や函館五稜郭支援学校、同市芸術ホールなどがある近所の住民によると、通学通勤の時間帯に主要道の渋滞を避けようと、通り道として行き交う車両が目立ち始めているという
街頭啓発に参加した、柳町町会の本谷行則会長代行(75)は「通学の子どもたちのほか、病院に通う高齢者らが多い地域なので、この安全策はとても心強い町会としても広報活動に協力していく」函館中央署の矢吹眞佐文交通第一課長は「住民を守る施策『ゾーン30』を多くの人に知ってもらい、ドライバーと歩行者ともに交通安全に努めてほしい」としている