函館市は「タイヤ公園」の愛称で親しまれる大川公園(大川町11)の改修案を固めた既存遊具を撤去し、新たに安全性に考慮したロボット型の滑り台など複数の遊具を設置来年4月の供用開始を目指す45年の長きにわたり、子どもたちの成長を見守ってきた「タイヤゴジラ」や「タイヤロボット」は年内にも見納めとなる
同公園は1970年、タイヤメーカーから1500本の中古タイヤの寄贈を受けて市が整備「タイヤゴジラ」などは公園のシンボルとして親しまれてきたただ、タイヤの劣化や大型の構造物が近年の安全指針に適合しないなどの課題を抱えていた
改修に向けて、市は市内随一のユニークさを誇る公園として認知されていることを考慮新設遊具は、同公園を日常的に利用する機会が多い亀田小と八幡小の2校の児童に複数案を示して決定した
腹部が滑り台となるロボット型遊具は新たなシンボルに位置付ける高さ4メートル、6メートル四方の四角すい状のネットクライミング、壁上りやうんてい、滑り台が一体となったコンビネーション遊具、幼児向けに飛び跳ねることができるゴム遊具を新設する
これまではなかった公園の定番、シーソー、ブランコなども整備する既存のコンクリート製の「大山滑り台」などは継続して活用し、遊具を取り囲むように埋設しているタイヤも残すまた、「タイヤ公園」としての思い出をとどめるため、開設当初の遊具配置図や歴史を紹介する案内板を設置する考えだ
市は整備事業者を入札で決め、年内にも工事が始まる見通し市土木部緑化推進課は「地域の子どもたちの声を取り入れての再出発となる人が集まり、ずっと親しんでもらえる公園としたい」としている(今井正一)