石川・桔梗地区で大手学習塾の新規開校が相次いでいる少子化が進む中、需要が見込めるエリアで生徒の獲得を図る狙いで、同地区は激戦区へと様変わりしつつある今後さらに同地区へ進出を検討している企業もあり、生き残りをかけた各社の争いは激しさを増しそうだ
市教委がまとめた学校別の生徒数(5月1日現在)によると、小学校は北美原が最多で703人、桔梗が685人と続く中学校は亀田が659人と最も多く、本通が581人、桔梗が489人北美原小と亀田中は美原・石川地区が主な校区となっている
こうした需要を見越し、集団指導をメーンとした「北大学力増進会」を市内で約10教室展開する進学会(札幌)は昨冬の桔梗会場(桔梗4)に続き、今夏に学園通り会場(石川町350)を開校足立憲裕函館本部長は「市場調査をもとにした結果」と狙いを話し、生徒数は順調に伸びているという
一方、「個別のニーズは高まっている」と強気なのは、「個別指導明光義塾」の林達哉統括教室長市内5教室のうち3教室を人口密集エリアで運営する今春新設した函館石川教室(石川町349)は開校半年で生徒約50人を集め、「約80人が通う美原教室のサテライトとして進出したが、ここまでは想定以上」とうれしい悲鳴を上げる
市内の老舗学習塾「修成学院」(花園町)は昨春、桔梗町403に「修成学院個別」を開設責任担当制で他塾と差別化を図り、本多智美代表は「保護者への豊富な情報提供が好評で、採算ベースに乗っている」と手応えをつかむ
昨年から今年にかけて4教室増え、既存も含めこのエリアで主要企業6教室がしのぎを削っている中、練成会グループ(札幌)も虎視眈々(たんたん)と商機をうかがう桔梗スクール(桔梗3)など市内・近郊に13教室を持つ「函館練成会」の安西利樹塾長は、「石川エリアは新規開校の候補地に入っている」とする石川町314で「ニスコ進学スクール函館本部教室」を運営するニスコグループ(札幌)も巻き返しを狙っている(山田大輔)