道は9日、急増する外国人観光客に対応できる人材を育成しようと、タクシードライバーなどを対象とした研修会をサン・リフレ函館(大森町)で開いた市内でタクシーや市電の運転に携わる35人が参加、外国人客のガイドを務める観光ドライバーらによる講演やロールプレイング形式の演習を行い、接客のスキルを学んだ
個人の外国人客が増加する中、交通事業者の受け入れ態勢を支援しようと初めて企画函館のほか、札幌・旭川・釧路の全4会場で実施している
タクシーで年間約40組の海外客を案内した経験を持つグリーンガイドの形浦秀篤さんは「不安を取り除くために、まず自分なりのあいさつパターンを持って」とアドバイス通訳案内士として外国人観光客のガイドを行う遠藤昌子さんは、英語表現の基本を伝授「笑顔を作り、キーになる単語を大きな声でしっかり伝えることが大事」と強調した
続けて参加者は5つのグループに分かれ、外国人留学生を相手に模擬演習を実施指差し会話シートを使用しながら、乗車から降車までの流れを体験した研修を受講したモーモータクシーの運転手、武田隆志さんは「台湾の客を中心に利用は増えている研修を生かし、おもてなしの質を向上させたい」と話していた(山田大輔)