函館市は10月1日に、40、50歳の働き世代を対象とした無料歯周病検診を開始する市内各地の69歯科医院で受診でき、現在市が実施している成人歯科健診(40歳以上対象)を仕事などでなかなか受けられない人を支援する本年度から初めて実施し、市保健福祉部健康増進課は「積極的に利用してもらい、定期的に検診を受けるきっかけにしてほしい」としている
歯周病の重症化が見られやすい40、50歳の予防意識を醸成するため検診では問診後、歯茎の健康状況や虫歯、歯石の有無などを調べる結果は「異常なし」「要指導」「要精密検査」で区分し、希望する場合はそのまま検診を受けた医院で治療を行うことも可能だ
成人歯科健診は市の特定健康診査開催日に合わせ、月曜の午後1時~同3時半と水、金曜の午前9時~同11時に実施ただ、働いている人にとって受診しづらい時間帯、曜日であることから、昨年度の受診者340人のうち、4割が60代で、40、50代はそれぞれ2割と少数を数えた
しかし、事業委託先の函館歯科医師会に加盟する約130医院のうち、半数を超える69医院が協力したことで、土曜日や平日の夜間でも受診できる機会が増えたまた、同課によると歯周病と糖尿病などの生活習慣病は相互に負の影響を与えるといい「今後事業所などでの周知活動も行い、今回対象でない働き世代にも検診の大切さを知ってもらいたい」とする
希望者は申込後に郵送される受診券と歯科医院の一覧を確認し、自分で事前予約を行う実施期間は来年3月末までだが、期間中に41、51歳になる場合は誕生日の前日までに受診する40、50歳で成人歯科健診を受けた人は利用できない
問い合わせ、申し込みは同課(?0138・32・1545)へ(蝦名達也)