函館市は、毎年10月から3カ月間実施している高齢者インフルエンザワクチン予防接種で、本年度から自己負担額を500円値上げし1500円とすることを決めた本年度からのワクチンの変更に伴うもので、市立函館保健所は「負担額は増えるが、これまで以上の予防効果が期待できる積極的に受診して欲しい」としている
同予防接種は2001年度から実施市内在住の65歳以上と60~64歳で心臓やじん臓、呼吸器などに障害がある人(身体障害者手帳1級相当)が対象で、自己負担額は昨年度まで1000円としてきた
ワクチンは毎年度、厚生労働省が流行の主流となるウイルスを予測し、製造株を決定している昨年度まではインフルエンザ3種類(A型2種類、B型1種類)に対応するワクチンを使用本年度は国内の流行状況や世界のワクチン動向を踏まえ、B型を1種類追加し、4種類に対応するワクチンを導入する
同保健所によると、これまでB型に対応するワクチンは、毎年国が2種類のうちどちらか1種類のみを適用してきたただ、全国的にB型のウイルスが2種類混在して発症するようになったことから、予防範囲を拡大するため新型のワクチン導入を決定した
昨年度は対象者約8万3800人中、半数を超える約4万3200人が受診市民税非課税世帯(生活保護世帯を除く)はこれまで通り自己負担を免除する希望者は10月1日から12月31日までに、市内の委託医療機関(約170機関)で個別接種する(蝦名達也)