北海道新幹線開業まで半年余りとなり、バスによる2次交通の整備に向けた動きが本格化してきた大阪バスグル?プの北海道観光バス(函館市上湯川町)は来年3月、新函館北斗駅と函館市内を結ぶ快速バスの運行を新たに始める北都交通(札幌市)は、同駅を起点とした定期観光バスの新路線を開設するほか、函館?札幌間の都市間高速バスを運行する各社は、全てのバスを同駅に乗り入れる計画だ
貸し切りバスを運行する北海道観光バスは、路線バス事業に初めて参入する新路線は、同駅と湯の川温泉を起点とし、五稜郭地区のホテルや函館駅などに停車1日10本程度運行し、ダイヤは新幹線と接続できるようにする
10月末までに道運輸局に申請し、来年3月から運行を始める予定同社の佐々木元常務は「停留所が少ない快速タイプのバス重い荷物を持った旅行客が、五稜郭や湯の川のホテルにスムーズにチェックインできるようにしたい」とする
一方、市内で定期観光バスを運行する北都交通は、正午ごろに新函館北斗駅を出発し、大沼に向かう便と市内の人気スポットを巡るルートを新設既存路線の一部も、同駅が始点や終点となるようコースを変更し、観光客の取り込みを図る
また、来年3月の北海道新幹線開業に合わせ、函館?札幌間の都市間バス「高速はこだて号」を共同運行する北都交通など3社と、「函館特急ニュースター号」の運行を担う北海道バスなど2社は、全便を同駅に乗り入れる
2次交通の整備をめぐっては、函館バスが同駅と市内を結ぶ路線バスを1日100本程度運行する計画を明らかにしているほか、道は9月から、函館と倶知安・ニセコ地区を結ぶ高速バスの試験運行を始めている(山田大輔)