衆院選公示 道8区2氏立候補、12日間の舌戦幕開け

 第48回衆院選は10日、公示され、道8区(渡島・桧山管内)には届け出順に、無所属前職の逢坂誠二氏(58)、自民党前職の前田一男氏(51)=公明党、新党大地推薦=の2氏が立候補した。安倍首相による政権運営の是非に加え、北朝鮮問題や大間原発、地域活性化などを争点に、22日の投開票に向けて12日間の選挙戦に突入した。
 道8区には当初3人が出馬を予定していたが、共産党が小選挙区を取り下げて比例に回ったため、2氏による一騎打ちとなった。
 逢坂氏は民進党の解党に伴う希望の党への合流を拒み、民進リベラル派を中心に結成された立憲民主党に入党しながらも無所属での出馬を選択、野党統一候補として4選を目指す。安倍政権を「立憲主義と民主主義を破壊する」として批判している。
 前田氏は前回、約6400票差で逢坂氏に敗れるも比例で復活し、雪辱を期しての戦い。北朝鮮が発射したミサイルが道南上空を繰り返し通過したことを念頭に、安全保障と地域に根差した経済政策を訴えるとともに、与党議員の優位性を強調する。
 衆院選は2014年12月以来、2年10カ月ぶり。一票の格差是正のため小選挙区の区割り変更を行うとともに定数が10議席減り、小選挙区と比例代表を合わせた定員は465議席。比例には11の政党・政治団体が名簿を届け出た。
 全国では自民・公明の与党、希望の党と日本維新の会、共産党や立憲民主党、社民党の3つの勢力を中心に争われる構図。道南では大間原発(青森県大間町)建設問題や地域経済の低迷、人口減少などさまざまな課題を抱える中、2候補はそれぞれに政策を訴え、支持拡大を図る。(衆院選取材班)
 逢坂 誠二氏(58)無所属・前 信念を曲げずに戦う

 逢坂氏は午前9時10分ごろ、函館市松風町のはこだてグリーンプラザで第一声。自分の信念を曲げず、ぶれずに選挙戦を戦うとあらためて表明すると、集まった多くの支持者から大きな拍手が起きた。「どんなに周辺の環境が変わろうが、今まで訴えてきたものを曲げる訳にはいかない」と無所属での出馬に至った経緯を説明した上で「一番の争点は安倍政権にピリオドを打つこと。そのためにみんなの力を結集しよう」と声を張り上げた。
 安倍政権によって立憲主義と民主主義が破壊されたと強調。政権が進めた特定秘密保護法や共謀罪の成立、さらにPKO日報問題、森友・加計学園問題を「情報を隠蔽(いんぺい)し、民主主義の否定だ」と批判し「「今回は(野党共闘の)大きな決断が成り立った。統一候補として安倍政権を倒す先頭に立って頑張っていく」と述べた。
 大間原発については「建設凍結は道南の総意」だと力説。地元での反対集会へ頻繁に足を運び、国会で大間の問題点を繰り返し質問、世界のエネルギー事情の勉強、渡米して日本の核燃料サイクルの課題を米国側と共有できたと、これまでの行動を重ねて説明。「誰が具体的な行動をして大間を止めるために力を尽くしているのか、見極めてほしい」と訴えた。
 中島町や末広町、千歳町など市内をきめ細かく遊説したほか、戸井、恵山、椴法華、南茅部地区も訪れ、各支所で街頭演説した。
 
 おおさか・せいじ 1959年後志管内ニセコ町生まれ。倶知安高、北大薬学部卒。ニセコ町役場勤務を経て1994~2005年、同町長を3期務める。05年、衆院議員初当選。09年、首相補佐官、10年、総務大臣政務官。薬剤師、行政書士の資格を持つ。


 前田 一男氏(51)=自民・前 函館ドームで活性化

 前田氏は午前8時20分から函館市本町の選挙事務所で出陣式を開き、自治体関係者や支持者らと必勝を祈願した。川尻秀之道議らの応援の後、同9時20分ごろから第一声。若松埠頭(ふとう)の岸壁整備や道縦貫自動車道の大沼公園インターチェンジ(IC)―七飯IC間の着工など2期5年の実績を挙げ「政権与党の議員だからこそ地域振興に大きな力を持つことができる」と力を込めた。
 遊説初日は市内各所を回り、美原に続いて本町交差点で演説。地域に根差した経済活性化として、北海道新幹線の函館駅乗り入れや北海道・北東北の縄文遺跡に加え、五稜郭の世界遺産登録を目指すと主張。独自構想の「函館ドーム」の建設に関し「将来に夢が持てるランドマークを求める声が若者から聞かれる。若者と函館の未来を共有したい」と熱弁を振るった。
 また、北朝鮮のミサイルが相次いで道南上空を通過したことに触れ「平和安全法制やテロ準備罪法などがいらないという野党にこの国は守れない」と批判。
 大間原発について「松前町長時代から一貫して建設反対を訴えている。地域の与党議員が危険性を主張することで建設を凍結できる」と力を込め、「政権与党の力で函館を発展させるのか、共産党系の勢力で函館の衰退をみるのか大きな分かれ目の選挙。有権者の賢明な判断をお願いしたい」と訴えた。このほか、千代台や美原など4カ所の町会で個人演説会を開き、精力的に支持を訴えた。

 まえだ・かずお 1966年松前町生まれ。函館中部高、北大工学部卒。伊藤忠商事、道庁勤務を経て2004年から8年間松前町長を務める。12年衆院選で初当選。14年は約6400票差で小選挙区は落選したが、比例で復活当選を果たした。

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