全国の中学・高校生を対象にした海の素晴らしさを表現するプレゼンテーションコンテスト「海の宝アカデミックコンテスト2020全国大会」(北大大学院水産科学研究院主催)の最終審査が15日、同研究院であり、マリン・カルチャー部門で函館水産高校水産食品科3年が「マリンスノー賞」、マリン・サイエンス部門で同校海洋技術科3年生産コースが「ほていうお賞」をそれぞれ受賞した。
日本財団(東京)の「海と日本プロジェクト」の一環で、今年で5回目。2部門に計174作品の応募があり、書類審査で函水高の2チームを含む18チームが最終審査に進んだ。今年は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、会場でのプレゼンを中止し、プレゼン動画を生配信し、審査員がビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」を活用して生徒に質問し、採点して順位を決めた。
函水高水産食品科3年生6人は「水産女子のプチ普及活動で『変化への対応』を叫ぶ」と題し、海の異変で漁獲が増えるブリやニシンの活用方法を提案。同校海洋技術科3年生産コース15人は「海の宝はカキを育むこの地形だ」をテーマに、北斗市の前浜で養殖したカキの研究結果を報告した。
授賞式はオンラインで行い、木村暢夫研究院長が表彰状を、プログラム代表の安井肇特任教授が副賞として記念の旗とおしょろ丸カレーを授与。安井特任教授は「地球環境に有意義な研究だった」「サイエンスの立場から精密にアプローチした」などと講評した。
最優秀賞は、マリン・カルチャー部門が高橋千那さん(鹿児島県立大島高)、マリン・サイエンス部門が愛媛大附属高だった。(山崎大和)