世界中の子どもたちが平和を題材に描く「第28回国際平和ポスターコンテスト」(ライオンズ国際協会主催)の国際審査で、函館桔梗中学校2年の鳴海清花(きよか)さん(13)の作品が国際大賞に次ぐ優秀賞23点に選ばれた。「平和を分かち合おう」のテーマで65の国と地域から11~13歳約40万人が応募。鳴海さんは「一生懸命描いたのでうれしい」と会心の笑みを見せている。
全員が楽しく笑顔でいられる世界を表現しようと、選んだコンセプトは「遊園地」。国旗の観覧車やお菓子でできたブランコをメーンに、平和の象徴である白い鳩や「ピースマーク」、描くのが好きだという動物や食べ物を彩りよく配した。
昨年の夏休みに2週間かけて制作。画用紙サイズの紙に、水彩絵の具とアクリル絵の具を使い、細筆を駆使して丁寧に描き上げた。自宅で1日8時間にわたり作業に没頭することもあったが、「色を重ねるのが楽しいから全然飽きない。時間を忘れていました」と振り返る。
前回のコンテストでも国際審査まで進んだが入賞には至らなかっただけに、喜びはひとしお。「出品できるのが13歳までなので、今回がラストチャンスだった。受賞を知った時は本当に驚いた」と話す。作品はホームページなどを通じ世界中の人の目に触れる。「たくさんの人に見てもらえるのはうれしい」とほほ笑む。
鳴海さんは函館北斗ライオンズクラブのサポートを受けて出品。クラブ、地区(道南、胆振、日高、後志)、複合地区(全道)の審査をくぐり抜けた。日本からの8作品を含め、国際審査に残ったのは129作品。国際大賞は中国の女子生徒が獲得した。(稲船優香)