函館水産高校(野呂俊夫校長)は8月9、10の両日、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催される「高校生ボランティアアワード2017」(風に立つライオン基金主催)に招待された。歌手のさだまさしさんが主宰する事業で、海洋技術科3年の加賀紫織さん(18)と品質管理流通科2年の伊藤美那さん(16)が参加。同校がこれまで取り組んできた活動を紹介する。
同校の取り組みは、ヒマワリの種を育てる「ひまわりプロジェクト」「大沼流入河川水のCOD(化学的酸素要求量)調査」など。活動は、2007年に道教委から3年間の研究指定を受けたことから始まり、11年目の現在も「北のくにづくり」として活動。2人は「新島襄脱国寸劇」を担当している。
今回の参加で11年間の歴史を学んだ加賀さんは「地域のために何かしようというのは、函水の誇り」、伊藤さんは「高校に来てこれだけのことをやれると思っていなかった」と話した。
会場には107ブースが設置され、2人は活動の写真を貼り、先輩たちが手がけた新島襄の足跡をたどる「新島襄ヒストリート」のマップなどを紹介する。
加賀さんは「他の人たちと話し、函館のことなどを伝えてきたい」、伊藤さんは「水産高生徒として、海のある他の地域の魚も聞いてみたい」と意気込んでいる。(木村京子)