函館ラ・サール高校(フェルミン・マルチネス校長)で1日、道南の高校トップを切って卒業式が行われた。55期生178人のうち受験などで欠席した生徒を除く144人の卒業生は、保護者や後輩、教職員が見守る中、思い出の学びやを巣立った。
マルチネス校長は、卒業生一人一人に卒業証書を授与し「人生はモノクロームではない。55期生としてグローバルな社会に、自分の色でこの世を彩色するべき。将来に対し心を込めて成功を祈っている」と式辞。在校生代表の濱野壱清君(17)は「さまざまな記憶がよみがえり、ありがとうの言葉しか見つからない。再会を果たせること、笑顔で話しができることを楽しみにしている」と激励した。
卒業生代表の佐藤克洋君(18)は「ゴールではなく新たなスタート。この先何が起こるか分からない未来へ、思いやりの心、感謝の心を意識した善の行動で道が開ける。自信を持って前に進んでいきます」と力強く決意を語った。(木村京子)