戊辰戦争終結150年を記念し、迫力の戦闘シーンを再現する「箱館戦争抜刀隊」の活動が21日、国の特別史跡五稜郭跡で始まった。土方歳三らに扮(ふん)した有志が、市民や観光客を前に旧幕府軍と新政府軍との激しい戦闘シーンを繰り広げた。
今年50回の節目を迎える箱館五稜郭祭(5月18、19日)を盛り上げようと、同祭協賛会が主催した。抜刀隊の登場は、2014年に五稜郭築城150年記念で実施して以来5年ぶり。
箱館稜雲社のメンバー約20人による抜刀隊は、五稜郭の郭内に旧幕府軍、新政府軍に分かれて登場。刀を手にした両軍が大砲を合図に入り乱れ、激しい戦いを再現した。迫力ある大砲や殺陣に観客は驚きの声を上げ、戦闘シーンをカメラやスマートフォンに収めた。
坂口諒君(4)=若葉幼稚園=は「かっこよかった」、未来ちゃん(7)=函館神山小学校2年=は「大砲の音にびっくりした」と笑顔。母親の実夏さん(40)は「迫力があって、とてもよかった」と話していた。
戊辰戦争終結150周年記念イベントは、10月まで週末や祝日に不定期で実施する。抜刀隊は4月が27、28日、5月が5、6、11日、6月以降は第2・4日曜日に予定している。時間は各日午前11時と午後2時から。(早坂直美)