函館市社会福祉協議会(市社協)は1日、サン・リフレ函館で、2017年度「災害ボランティア研修会」を開いた。町会や自治会関係者やボランティアに興味のある一般市民ら31人が参加。被災地でのボランティア活動の実態を学んだ。
前半は被災地の活動報告として、南富良野町社会福祉協議会の佐々木之孝事務局長が一昨年に台風被害を受けた上川管内南富良野町の様子を報告。ボランティアの依頼内容と必要人数(ニーズ)を把握し、毎朝のオリエンテーション時に短時間でマッチングを行うことによって、スムーズな活動を行うことができたことなどを紹介した。
後半は「クロスロード」と呼ばれるゲーム形式の演習を実施。ボランティアの行動の是非をカードを使って「続ける」か「中止する」かを選択する内容で、5つのグループに分かれた参加者は、互いの下した判断の正当性について、熱心に議論を交わしていた。
谷地頭町会で防災部長を務める鈴木彰彦さん(64)は「毎年研修会に参加しているが、いつも参考になることが多い。今後の町会活動に生かしていきたい」と話していた。(小川俊之)