NPO法人市民創作「函館野外劇」の会(中村由紀夫理事長)は19日から、過去に開催してきた野外劇の名場面など、魅力を伝える写真展を初めて開催する。市内5カ所を巡回する形式で、幅広く市民に見てもらう考え。同会の里見泰彦事務局長は「広大な舞台を使った華やかな夜公演を思い出していただくことで、野外劇の良さを再発見して」と多くの来場を呼び掛けている。
会場は、梁川町10のテーオーデパート6階イベントホール(19~23日)を皮切りに、石川町85の函館蔦屋書店2階(24~29日)、末広町4の市地域交流まちづくりセンター(31~6月5日)、千歳町13のNHK函館放送局内ギャラリー彩(6月14~20日)、五稜郭町43の五稜郭タワーアトリウム(6月28日~7月3日)の5カ所。このうち蔦屋書店(29日)と五稜郭タワー(7月3日)はともに午後2時から、ダンスと殺陣の実演も行う。
写真は、市民ボランティアが創りあげてきたにぎわいをテーマに、フィナーレやフラッグダンスなど1995年ごろからの公演12場面や楽屋風景、野外劇の創設者故フィリップ・グロード氏の在りし日の姿など、約40点を並べる。
公演は、7月9日~8月7日の土、日曜で計10回。土曜は夜に本公演(有料)で、五稜郭公園一の橋広場で行う。日曜は五稜郭タワーアトリウムで昼に無料のミニ公演を行う。
いずれの会場も入場無料。テーオーの展示時間は午前10時~午後7時(最終日は同4時)。問い合わせは同会事務局(☎0138・56・8601)まで。(半澤孝平)