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「バル街」サントリー地域文化賞受賞 食文化向上に貢献

 公益財団法人サントリー文化財団(大阪)は22日、毎年春と秋に函館市西部地区で開かれる人気のグルメイベント「函館西部地区バル街」(実行委主催、深谷宏治代表)を、第41回「サントリー地域文化賞」に選んだと発表した。全国で5団体、道内では唯一の受賞。全国に広がったバル街の先駆者で、函館の食文化向上に貢献した点を評価した。9月1日には32回目を開催予定で、今後の活動に弾みがつきそうだ。
 同賞は、地域文化の発展に貢献した個人または団体を顕彰するもので、道内での受賞者はバル街を含め15個人・団体となる。酒を扱う活動の受賞は初めて。函館からは1979年のカール・ワイデル・レイモン氏、85年の南茅部沿岸漁業大学、93年のNPO法人市民創作「函館野外劇」の会以来4件目で、道南では82年の江差追分会も受賞しており、計5件目。
 西部地区をスペインの立ち飲み居酒屋「バル」に見立て、はしご酒を楽しむバル街は2004年に始まった。5枚つづりのチケットを購入し、西部地区の参加店から、好みの店で料理と酒を楽しむ一夜限りのイベントとして定着。ライブや着物の着付けなど他の文化活動も生まれたほか、全国にノウハウを提供し、同様の催しが日本中に広がった。
 同日、市役所で記者会見した財団の尾崎勝吉専務理事は「バルを日本で初めて実施し、見知らぬ市民同士が言葉を交わす『街角での社交』を創出。市民がまちの魅力を再発見するきっかけになった」と受賞理由を話した。「自分たちが楽しんで好きなことをしているのは賞にぴったり」とも述べた。
 深谷代表(72)は「大変うれしい。これまでも他の表彰を打診されたことはあったが、いくつかは断っている。サントリーの『やってみなはれ精神』はバル街に合う。文化人の選考を受け、公にも認められた」と笑顔。行政の補助金や大手企業の助成金に頼らず、独力で運営する方針を貫く考えを示した。
 今回は36件の推薦があり、書類審査後、8カ所を現地調査し、5件を決定。選考委員は飯尾潤政策研究大学院大学教授ら5人。(山崎大和)

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