函館を拠点に活動する5人組バンド「ひのき屋」(ソガ直人代表)の20周年記念感謝祭が3日、高龍寺(函館市船見町)で開かれた。晴天の下、函館最古の寺院を舞台に軽やかな音色で場客を楽しませた。
ライブは「函館で楽しいことがしたい」と、ひのき屋と高龍寺が協力して実現した。寺での催しを告げる梵鐘の音で開演し、2部にわたって十数曲を演奏した。
ひのき屋は山門をステージに演奏。約350人の観客はステージ前の客席だけでなく、本堂や金毘羅堂の階段に腰かけて、演奏に聞き入っていた。
「青春 Oh Yeah☆」や「こいのぼり」など会場と一緒に手を叩いたり、手ぬぐいを空に向かって放り投げたりして盛り上がったほか、「クシコスポスト」では子どもたちがステージ前を走り回った。
市内の高橋雅和さん(36)は妻、子ども2人と来場。「毎回、みんなで盛り上がれるのが楽しい。(高龍寺という)いつもと違った雰囲気も良かった」と話していた。(深津慶太)