本年度の民謡・民舞北海道地区大会が15日、市芸術ホールで開かれた。全道各地から約180組が出場。総合優勝は梅宴の部に出場し、道南口説節を歌った榎林佳世さん(26)=札幌、佐々木孝会=が飾り、2019年10月に都内で開かれる全国大会出場権を得た。
日本民謡協会、北海道地区大会実行委員会の共催。実行委員長の浜谷基利道南連合委員長は「最後までご声援をお願いします」と開会を宣言。佐藤勇一大会長は「民謡の輪が広がってほしい」と述べたほか、同協会の榎本秀水理事、函館市教委の辻俊行教育長があいさつした。
大会は翁松の部と、尺八で歌う竹韻の部、三味線で歌う梅宴の部に計181組、民舞の部に函館民舞会の1組がエントリー。研さん成果として各地の民謡を歌い上げ、それぞれに激励の拍手が送られた。
審査の結果、梅宴の部の榎林さんのほか、翁松の部で津軽よされ節を歌った石ヶ守拓忠さん(函館声浜会)、竹韻の部で江差追分を歌った黒瀬大地さん(空知会)がそれぞれ優勝。3人による総合優勝戦が行われ、榎林さんが総合優勝、黒瀬さんが準優勝となり、2人の全国大会出場が決まった。
榎林さんは「2年ぐらい大会ではいい成績を残せていなかったが、得意な歌で優勝ができました。全国大会では自分らしく歌えるよう、(歌に込める)思いも研究していきたい」と話していた。(今井正一)