「函館子ども歌舞伎を育てる会」(佐藤観生会長)は、11月に予定する4年ぶりの子ども歌舞伎自主公演に向けて「クラウドファンディング(CF)」による資金調達を始めた。函館ゆかりの信販大手ジャックス(本社・東京)の協力を得て、目標金額を300万円に設定。舞台装置や子どもたちの衣装を本格的に取りそろえる資金として活用する。
子ども歌舞伎は函館の歌舞伎役者市川団四郎さんが指導、育てる会が活動を支えている。4年ぶり11回目の自主公演は11月26日に市芸術ホールで予定し、新たなメンバーも加えて、けいこを始めている。
CFはインターネット上で不特定多数の人に資金協力を呼び掛ける手法で、ジャックスの専用ページがあるアレックス(東京)が運営するCFサイト「COUNTDOWN」を利用。調達した資金は、照明や音響といった舞台装置や子どもたちのかつら、衣装の経費、義太夫・三味線、顔師ら専門家の依頼経費に充てる。返礼品は公演プログラムへの名前の記載、チケットなど3000円から8区分を用意した。
CFサイトでは、仲間と一緒に大きな舞台に立つことを願って、出演する子どもたちが協力を呼び掛ける動画やメッセージを掲載している。育てる会は「出演する子どもたちが舞台に映えるよう衣装などを取りそろえてあげたい。未来ある子どもたちのために協力をお願いします」と呼び掛けている。
実施期間は8月30日まで。詳細はCFサイト(https://www.countdown-x.com/ja/projects/jaccs)で。問い合わせは同会事務局(080・3234・6226)へ。(今井正一)