世界アルツハイマーデーの21日、函館市は五稜郭タワーをシンボルカラーのオレンジ色にライトアップし、認知症への正しい理解と患者への支援を訴えた。
国際アルツハイマー病協会(ADI)と世界保健機関(WHO)は21日を世界アルツハイマーデー、9月を世界アルツハイマー月間に定めている。国内ではさまざまなランドマーク施設がライトアップされた。
市芸術ホール前で行われたセレモニーで大泉潤市長が「函館は全国より認知症患者が多い傾向にあり、地域社会全体で支えなければならない。患者に優しい社会を作りたい」とあいさつした。
午後6時にカウントダウンの合図で、タワーがオレンジ色に染まった。セレモニーに先立ち、五稜郭公園1周ウォーキングもあり、約30人が雨の中を歩き、認知症患者への理解と支援を呼び掛けた。
市内の家族会「函館認知症の人を支える会」の朝倉順子会長(70)は「誰でもなる可能性がある病気。認知症になっても安心して暮らせるまちになるように、正しい理解を広めていきたい」と話した。(松宮一郎)