函館市が4月1日から小児科の夜間初期救急体制を変更するのに伴い、市立函館病院(森下清文院長)に「夜間こども急患室」が新設される。函館市夜間急病センター(五稜郭町)から小児科治療を移管し、0~15歳を対象に夜間の急な受診に対応する。
市内の小児科治療の夜間初期救急は、これまで市夜間急病センターが担ってきた。少子化や診療を担う小児科医の高齢化が進み、今後の医療体制の確保に懸念があったことから函病へ移管が決まった。同センターは、診療科から小児科がなくなり内科と外科の2科体制となる。
市立函館病院1階の夜間こども急患室は、診察室が3部屋、待合室、多機能型トイレを含む約143平方メートル。従来は救急医と院内救命士が会議室や休憩室として使用していた区画を改装した。壁紙に児童が親しみやすいディズニーキャラクターなどを採用。同センターの年間受診者数の平均値から算出した1日あたりの外来を15人と想定し、対応可能な体制を整えた。
森下院長は「子どもが安心して受診できる充実した設備になった。人材的な準備もできており、医療資源を十分に活用したい」と話した。
同病院の夜間初期救急の診療時間は、午後7時~午前0時(最終受け付けは午後11時半)。けがややけどなど外傷の場合は診療できず、夜間急病センターの外科で受診する。問い合わせは同病院(0138・43・2000)へ。
午前0時以降、救急病院を受診する場合は、24時間対応している道救急医療情報案内センター(0120・20・8699)へ。携帯電話からは011・221・8699。(竹田 亘)