道南の秘境「青の洞窟」を
巡る大迫力のアドベンチャー
知内町の道道５３１号線の終着地、小谷石漁港の先に続く海岸線は、陸路では進入できない秘境地帯。道立自然公園に指定される矢越海岸一帯を、この地で生まれ育った村田優キャプテンが案内する「矢越クルーズ」の遊覧船ツアーは、今年で運航10年目を迎えた。
小型船に乗り漁港を出航すると、高さ１３０ｍにおよぶ断崖絶壁が連なるダイナミックな風景がお出迎え。村田キャプテンのガイドに導かれ、義経伝説や松前藩ゆかりの神社が残る「矢越岬」をはじめ、荒波と潮風が作り上げた奇岩や風光明媚な「ツヅラ沢」など、次々と現れる名所を満喫。雄大な自然に圧倒される航路では、アオサギやエゾシカ、イルカといった野生動物と間近に遭遇できることも。岩壁が海に浸食されてできた「青の洞窟」では、ほの暗い空間に外から差し込む光で海面が青く輝き、神秘的な光景に思わず息をのむ。瞬く間に過ぎる約80分間のツアーは、心揺さぶる風景を目に焼き付けてくれる。
（ハコラク ２０２２年７月号掲載）
矢越クルーズ
知内町小谷石９９‐８
☎０１３９２‐６‐７８５４
受付時間／８：００～１８：００
※完全予約制
Ｐ有り
クレジットカード利用可
料金／大人（中学生以上）５，０００円
小学生２，５００円、３歳以上の未就学児無料
運航時間／６・１０月１１：００、１３：００
７月 ９：００、１１：００、１３：００
８・９月 ９：００、１１：００
１３：００、 １５：００
（２０２２年の運航は１０月１０日まで）
夏のアクティビティ⑥／矢越クルーズ 青の洞窟クルーズ
岩壁に近付いたり洞窟に進入できるよう、１２人乗りの小型船を使用する遊覧船ツアーは、小谷石漁港から出航。２０２０年、海中を七色に照らすＬＥＤライト搭載の「ブループライド」を新造した。
天候や波の状態により変化する「青の洞窟」内の海の色彩は、「矢越ブルー」と呼ばれ、船の両サイドを水中から七色にライトアップする幻想的な演出も。
「松前矢越道立自然公園」に指定されている約３０㎞の海岸線は、知内、福島、松前の３町にまたがり、小谷石漁港から南西に続く「矢越海岸」はその一部。道道が行き止まりになり陸路での交通手段がない道南の秘境とも呼ばれる。
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