【江差】姥神大神宮渡御祭は最終日の11日、海岸沿いから市街地南部を回る「上町巡行」を行った。祭りばやしに乗せて華やかな装飾が施された13台の山車(やま)が町内を勇壮に巡ると、夏の江差の熱気は最高潮に達した。
渡御行列は正午ごろに姥神大神宮を出発。山坂の多い上町約6・5キロを巡行した。午後9時過ぎには、13台が新地町に集結。街頭放送で「3日間の巡行、大変ご苦労様でした!」とアナウンスされると、沿道からはねぎらいの大きな拍手が起こった。クライマックスに向けて一層激しくなる太鼓や祭りばやしに合わせて若者らは熱狂した。
札幌市から観光で訪れた中島康雄さん(64)は「華やかな祭りで感激した」と話していた。
10日の下町巡行で行った「祭りばやしコンクール」の結果も同日発表され、優勝は蛭子山(中歌町)、2位松寳丸(陣屋・海岸町)3位は楠公山(津花町)、努力賞は神功山(愛宕町)と譽山(茂尻町)だった。(小杉貴洋)