全国から選抜された学生らがビジネスプランを競い合う「起業家甲子園」(総務省など主催)で、公立はこだて未来大学の学生や函館中部高校の生徒でつくる「Code for Hakodate(コード・フォー・ハコダテ)」が最高賞の総務大臣賞を受賞した。
メンバーは、代表で中部高の杉本涼さん(1年)と、未来大の工藤卓也(修士1年)さん、兵藤允彦さん(同)、前田実優さん(修士2年)の計4人。
起業家甲子園は今月8日にコクヨホール(東京)で11チームが参加して行われ、コード・フォー・ハコダテは本道代表として出場した。
同チームは、時刻表や路線、運賃など公共交通機関のあらゆる情報を取得するためのプラットフォームをつくり、これを基にアプリケーションを開発できるよう提供するビジネスプランを提案。バスに登載する機械を開発、その後市内のバス会社の協力で実証実験を行い、データの公開を実現させた。
公共交通の遅延情報を知るのに苦労したという杉本さんが、運行時刻や位置情報などを閲覧するアプリケーションを作ろうとしたのをきっかけにプランの開発を進めてきた。今回の受賞に、メンバーは「私たちの取り組みが世の中に認められたことが何よりもうれしい。函館市に普及させ、さらに全国へも広めていきたい」としている。(鈴木 潤)