臥牛山2月12日・自転車購入の安全意識
今年の函館は積雪が多く、ホームセンターの入り口前には除雪用品がずらりと並ぶ。あと1カ月すれば、売り場には自転車が並び、親子連れが訪れてにぎやかになるだろう。春到来を感じさせる▼自転車の安全利用促進委員会(東京)が全国の中学・高校生の自転車通学をする子供を持つ主婦を対象に行ったアンケートでは、自転車を買う時に気を配るのは、子どもは「デザイン」、親は「安全性」という意見が多かった▼一般社団法人自転車協会が制定する安全基準に適合したマーク有無の関心については、母は16%だが、子どもは8%。親子とも関心が薄いような気がするが、特に高校生になると安全性の優先度は低くなるという▼同委員会は、子どもたちにとって自転車は、大事故につながる恐れのある車両ではなく、ファッションとしての認識が強いことがうかがえるということで、安全を考えて機能のしっかりした自転車を選んでほしいとする▼購入の決定権は、母の21%に比べ、子どもは73%。欲しいものを買ってもらい宝物のように扱うことで愛着がわき、整備を怠らない気持ちが安全につながることは期待される。いずれにせよ、安全運転への意識付けは親子で徹底してほしい。(R)