北海道新幹線開業まで残すところあと2日となり、交通面で観光客を迎える関係者の準備は万全だ。市や函館商工会議所などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構は、新函館北斗駅からの交通アクセスなどをまとめたマップを製作、26日に配布を始める。函館バス(森健二社長)では、西部地区の観光スポットを循環する「元町・ベイエリア周遊号」の新デザイン車両を開業日から走らせる。
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同機構が新たに発行するのは「はこだて公共交通楽旅(らくたび)まっぷ」。これまで各交通事業者によって発信されていた情報を一元化し、函館市内の交通網を分かりやすくまとめて観光客の利便性向上を図るのが狙いだ。
マップでは新函館北斗―函館間のアクセス列車「はこだてライナー」のダイヤをはじめ、函館市電や函館駅から観光地へ向かう各種バスの路線図と所要時間、運賃などを紹介。バスの乗り方や定額制タクシーの料金なども盛り込んでいる。縦約20センチ、横約10センチの折り畳みタイプで、広げるとA2サイズになる。
市内の観光案内所や宿泊、観光施設などに設置するほか、26、27日は函館駅で旅行客らへ配布する。同機構の永澤大樹事務局長は「利用者の反応を見ながら、今後マップをさらに充実させていきたい」としている。(山田大輔)