函館マラソン大会実行委は25日、7月7日開催の「2019函館マラソン」について、参加申し込みが定員(8000人)に達したため、受け付けを終了したと発表した。約1カ月を残し、早々に定員を満たした。
事務局の市教委は、JTBと共に宿対策を進めてきたことが奏功したとみている。JR函館駅周辺で6棟(2000室)のホテル建設が相次いでおり、来年はさらに宿泊環境が改善される見込み。
昨年は、エントリー受け付け開始から51日間かかって定員に達した。今年は2月25日午後9時に始め、3月24日午後8時40分に終了。当初は期限を4月19日までとしていたが、28日間で達成し、あと26日残す結果となった。
市教委のまとめ(速報値)によると、4大会連続で全47都道府県からエントリーがあったほか、道外客の割合は、昨年の大会から4ポイント上昇し49%になる見通し。女性の割合は0・6ポイント増、海外客比率は過去最高を記録した昨年(266人)を上回りそうだ。
また、昨年7月1日に開催した「2018函館マラソン」が、国内最大級のランナー向けポータルサイト「ランネット」で、参加ランナーの投票で選ばれる「2018全国ランニング大会100撰(せん)」に2年連続で選出された。
100撰は、1997年に始まった企画。今回は18年1~12月に国内で開催された大会(対象は1500以上)の中から、大会に出場したランナーの投票を基に選定。道内は函館マラソンをはじめ、「第44回洞爺湖マラソン2018」「第38回千歳国際マラソン」など5大会が選ばれた。
実行委によると、2018函館マラソンの評価は84・4点だったという。2017函館マラソンの評価は86・7点。市教委は「評価項目が変わり、全国の他大会が軒並み5ポイント程度下げている中、函館マラソンは2・3ポイント減にとどまった。質の向上に取り組んできたことが良い結果につながった」と喜んでいる。(山崎大和)