• 函館新聞デジタル
    ご購読申込はこちら
  • 動画ニュース
    豪華客船「シーボーン・オデッセイ」函館港に初入港
  • 2024年春
    人事・本社来訪
  • 4/19
    函新ウイークリーレビュー
  • 参加者募集
    写真の日プロジェクト
  • 求人情報
    総務経理スタッフ、記者

(荒井三津子さん・暮らしのパレット)「ハレの日」

 端午の節句を前に、最近元気がなかった私に、仕事仲間の20代のパティシエ二人が鯉のぼりのカップケーキを作ってくれた。飾り付けをしながら「鯉は天にのぼると龍になるという伝説があるらしいですよ」と一人が言えば、「縁起がいい魚なのね」ともう一人。見た目だけでなく味も満点のオリジナルケーキは「元気がなかった」。私を復活させるに十分なパワーがあった。
 子供たちも巣立ち、仕事と親の心配に追われる毎日。気が付けば日々の暮らしにメリハリはもちろん、ワクワクすることなどほとんどなくなっていた。そして彼女たちが端午の節句についてあれこれおしゃべりしていること自体に私は大いに感激した。
 長く食文化や縁起に関する研究を続けているが、実は文化の継承に関しては不安ばかりがつのっていた。クリスマスとバレンタインデーに続きハロウイーンまでがあっさり定着したこと、そして由来が分からない恵方巻きの大躍進などの陰で、日本の伝統的な食文化が忘れられつつあるような気がしていたからだ。
 だが若い世代のさりげない会話が聞こえてきたとき、まだまだ日本は大丈夫だと安堵(あんど)した。きっと行事を大切にする家庭で育った二人に違いない。特別な祝いごとや年中行事を「ハレの日」という。それをどれだけ家庭で経験するか、そこに生活文化の伝承の鍵があるのだろう。
 さて、わが家の娘たちはそれぞれ、どこで誰と端午の節句を祝うのだろうか。(生活デザイナー)










      最新記事











      きょうの人生指針/誕生月占い

      函館新聞デジタルとは
      函館新聞 デジタル お申込み
      ご購読申し込み月は無料

      最新ニュース

      アクセスランキング

      1. 函館港に初入港 豪華客船「シーボーン・オデッセイ」
      2. 茶房菊泉がリニューアルオープン 外国人・アニメファンに人気のカフェが復活
      3. 日吉町で住宅火災
      4. 函館市人事(5月1日)
      5. 新函館北斗駅で下半身露出の男を逮捕 公然わいせつ容疑 中央署
      6. 窓ピカピカ、景色一望 花見本格化前に清掃 五稜郭タワー
      7. 松前町人事(4月23日)
      8. ライトアップ初日を楽しむ 函館公園と五稜郭公園で花見電飾
      9. 函館港にダイヤモンド・プリンセス 今季初入港
      10. 地場材、木質ボイラー導入 新・吉岡温泉23日オープン

      函館新聞宅配購読お申込み

      お試し(1週間)もございます。

      フリーマガジン「ハコラク」も毎月お届け

      はこしんフォトサービス
      フォトサービス

      掲載された写真を購入できます

      はこしんバックナンバー
      バックナンバー

      過去3ヵ月以内の函館新聞を購入

      はこしんポスト
      ポスト

      取材依頼・情報提供・お問い合わせ

      国内外の主要ニュース


      クローズアップ


      ニュースカレンダー

      紙面ビューア

      SNS公式アカウント

      4月23日のイベント情報

      ※イベント中止および延期となる場合がございますので、詳細は主催者へ直接ご確認頂きますようお願い申し上げます。

      関連サイト