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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「緑を守る」

 函館駅に降り立つと函館山がすぐ目に入る。五稜郭公園も街の中心にある。札幌も駅から徒歩圏内に北大のキャンパス、植物園、大通公園がある。中島公園も遠くない。円山と藻岩山も市民に愛されている。もしこれらがなかったら、どんなに寂しいだろうといつも思う。

 緑の力はそれほど大きい。自然界では緑色植物を生産者と呼ぶ。緑色植物だけが太陽のエネルギーを吸収して有機物を作ることができるからだ。どんなに太陽の光を浴びても動物は自ら有機物をつくれない。だから動物は植物を食べる。「植物を食べた動物」も食べる。植物が生産者なら動物は消費者ということになる。

 料理を盛り付けたとき、パセリやネギを散らせば一気に印象が変わる。ハンバーグにブロッコリーやほうれん草を添えると一層おいしそうに見える。緑色植物は体を作るだけでなく、私たちの美意識にも深く関わっている。

 かつて北海道が森で覆われていた時代、シカはどんどん増えた。増えてもオオカミがいたので頭数は抑えられていた。ところが人間はオオカミを絶滅させた。するとシカは増える。人間は草食動物の餌場だった森林も伐採した。数が増えた上に食べ物も少なくなったシカは里へ降りて畑を荒らす。シカが食べ荒らしたあとを追うように雑食性のクマも人里に現れる。

 人間も生態系の一員だったはずだが、卓越した知恵と技術がバランスを崩してしまった。なんとも悩ましい。せめて今ある緑を守ることをみんなで意識したい。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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