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荒井三津子さん・暮らしのパレット/「三十年」

 元号が変わった。一つの時代を終える儀式と、新しい時代を迎える式典は、意外にも短時間だったが実に厳かだった。皇族の古式ゆかしい装束を期待してテレビを観ていたのだが、皆さま洋装。考えれば当然のことである。明治以降、日本の皇室の対外的な場面での正装は洋装である。さまざまな理由があってそのように決まり、今日まで踏襲されている。
 男性が燕尾服の時は、女性は襟ぐりの広いローブデコルテにティアラ、男性がモーニングコートを着用した時は、女性は長袖に襟の詰まったローブモンタントに帽子と決まっている。衣装を通して日本の西欧化を可視化し、国内外に知らしめてきた皇室の役割は大きかったと思う。
 さて私はといえば、元号の変わり目、過ぎし30年を振り返り、少なからぬ反省と感慨に耽(ふけ)っている。昭和天皇の崩御のころの日本の様子は多くの人々の記憶に残っているだろう。あれから30年。皆思うところはあるはずだ。30代半ばだった私はそれまでの仕事や生活を見直し、人生のリニューアルを図った。住まいも広島県に移し、子育てしながら仕事は模索の日々だった。北海道に戻ってからも手探りは続いた。
 30年は長い。平和な時代だったと評価する見方もあるが、個人的に平坦だったと振り返る人は多くはないと思う。年号がどうであれ、自らの道は自ら耕しながら歩くしかない。いつになく気を引き締める昨今である。(生活デザイナー)

      暮らしのパレット

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