道内外の猫写真家8人と、国華山高龍寺の僧侶守永辰良(しんりょう)さんがさまざまな猫の姿を撮影した写真を展示する「ねことひとと・ときどき・ほとけ。」が17日、同寺で始まった。守永さんは「いろんな場所にいる猫の様子から感じるものがあるはず」と話し、来場を呼び掛けている。
守永さんは2月に横浜で開かれた猫の写真展に出展。その時に縁のあった写真家らに今展を案内し、写真データの提供を受けた。「寺で写真展をするのは初めての人ばかりで、それぞれが思い入れのある傑作を送ってくれた」と守永さん。招待写真家は一人8点ずつ、守永さんは14点で計78点が並ぶ。
ほとんどが飼い猫ではなく、街角や公園などに姿を見せた時の動きや表情を捉えている。中にはジャンプした時の姿勢に特化して撮る人や、35カ国以上を旅する中での出会いを収めた人も。愛らしい目ばかりではなく、勇ましいひげや口、寂しさを感じさせる耳の表情で撮影者の高い技術を感じさせている。守永さんは「人と同じように猫も過酷な生活を送っている。見た人を元気させてくれる」と話す。
写真はA2判。作品を寄せた人のX(旧ツイッター)のホーム画面やプロフィールも紹介している。守永さんは「開催を認めていただいた当山住職、僧侶を信用してデータを送ってくれた皆さまに感謝する。シンプルに展示しているので一枚一枚に向かってもらえれば」と話している。
6月22日まで。入場無料。午前9時~午後4時。(山崎純一)