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夏の制服涼しく 函館工業高でポロシャツとハーフパンツ導入、生徒の選択制に

 函館工業高校(坂野裕悦校長、生徒585人)は今年度から、暑さ対策として夏の制服にポロシャツとハーフパンツを「夏期略装」として採用し、生徒はこれまでの制服とともに自由に着用できるようにしている。保護者からの意見を取り入れて決定。生徒からは好評の声が多くなっている。
 これまで夏の制服は、男子は指定された白いYシャツとズボン、女子は夏用白セーラー服とスカートだったが、近年続く夏の暑さで数年前からポロシャツ着用を検討していた。費用面などで決定されなかったが、昨年の酷暑を踏まえ、今年に入りPTA役員に服のモデルを提示。襟の形などや通気性の良い生地を話し合って決まった。
 シャツは胸に校章入りで、白、黒、濃紺の3色。ハーフパンツにも学校を示す文字があり、黒、濃紺、キャメルの3色。素材はチノと綿製で、吸汗性、速乾性に優れている。色や既存服との組み合わせは自由。シャツは男女ともS・M・Lのほか男用は5Lまで、ハーフパンツは計16サイズを設定。値段は上下合わせて4000円台。札幌のユニホーム会社に発注するが、同校の桝本哲史教頭は「安価で、行動しやすい素材のほか、制服としてこの先も購入するため、在庫が多い色であることも考慮した」と話す。
 道内の公立校として夏期略装の導入は少なく、先進的な取り組みに多くの生徒が購入。6月下旬に着用を始めた。工業化学科3年の泉山琉星(りゅうせい)さん(18)は「七飯町から自転車で通学しているので、動きやすく涼しい。勉強もはかどる」、岩崎妃代里さん(17)は「生地が良くて洗濯しやすい。自由に選べることもうれしい」とし、2人は「できれば1年生から着たかった」と話す。
 全校集会時はこれまでの制服を着用し、体育の授業時は着替えることで、フォーマルへの対応など服装への配慮も身に付ける。今年度の期間は9月に気温の推移を見て判断し、来年度以降も継続予定としている。(山崎純一)










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