函館市企業局交通部は25日、「開港165周年記念函館港まつり」(8月1~5日)を盛り上げる「花電車」の運行を始めた。電飾を灯した3両がにぎわう本町や西部地区などを走り、市民や観光客が函館名物を楽しんでいた。
この日は当初2便を予定していたが、雨天のため夜便のみとした。車両のデザインは昨年と同じで、黒船をデザインしたものや、赤レンガ倉庫群や花火などを描いたオープンデッキの車体が「函館港おどり」などまつりを感じる曲を流しながら走行する。運転士は法被姿で、停車中に手を振る人らに笑顔で応えていた。
大阪府泉佐野市から旅行中という大学生、田島泰さん(21)は「過度な形や電飾でなく函館らしいのがいい。運良く見ることができた」と喜んでいた。
運行は8月5日までで、31日までは午後便と夜便の2便。1~5日は午前便も加わるが、2、3日は午前便のみで、1日は夜便の運行はない。各日とも雨天・悪天候時は運行しない。運行時間は函館市のホームページで掲載。また、走行中の位置情報は「市電位置情報検索システム(イカすロケ)」で確認できる。(山崎純一)