函館港花火大会(函館新聞社主催)が14日夜、函館市豊川町の豊川埠頭(ふとう)をメイン会場に開かれた。会場や埠頭周辺に集まった観客は、夏の夜空を鮮やかに彩る花火を楽しんだ。
本紙創刊と「海の日」制定記念として、1997年から行っており25回目。新型コロナウイルス禍では観客席を設けないなどの対応で実施したが、昨年から通常開催とした。
開会式で小笠原金哉社長が「皆さんのおかげで今年も開催することができた。ありがとうございます」とあいさつ。午後7時45分にカウントダウンの合図と同時に打ち上げを開始した。函館の最高気温は27度の夏日。同8時は22・6度で、絶好の花火日和となった。
今年のテーマは「星空の映画館」。会場を巨大なスクリーンに見立て、迫力満点のショーを展開した。函館が舞台となった公開中の人気アニメ「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」や映画「ゴールデンカムイ」の主題歌に合わせ、スターマインや水中花火が次々と披露された。
フィナーレはスターマインが連続で打ち上げられるダイナミックな演出で、観客の拍手と歓声が響いた。
会場の様子はコミュニティラジオ局「FMいるか」とケーブルテレビ局「NCV」が実況生中継し、花火の迫力を伝えた。(松宮一郎)