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稚魚を生けす投入 函館市漁協のトラウト養殖2年目

 函館市漁協の函館サーモン養殖部会は21日、トラウトサーモンの海面養殖試験を行うため、函館漁港の港口付近に設置した生けすに3200尾の種苗を放った。24日にはさらに約1800尾を放つ予定で、今年は合計5000匹を育成し、将来的な事業化に向けて成長状況を見守る。
 同部会は沿岸漁業の振興と漁業経営の安定化を図るため、2021年11月からトラウトサーモンの海面養殖の事業化に向けた実証実験を開始。1年目は5メートル四方、深さ3メートルの浮体式生けす1基を使い種苗400尾を育て、今年6月に初水揚げに成功。その場で血抜き作業を行い、新鮮な状態のまま市内の業者を通じて「函館サーモン」のブランド名で市内の小売店やすし店、居酒屋などに提供。上品な脂乗りから好評を得た。
 2年目の今年は生育数を10倍以上に拡大するため、15メートル四方で深さ4メートルの大型生けすを2台追加。福島県の業者からた1匹約550グラムの種苗を購入。来年の5~7月に3~4キロに成長したトラウトサーモンの出荷を目指す。
 同部会によると、品質面では高い評価を得た函館サーモンだったが、出荷量が少なかったためまだまだ認知度が低いという。同部会の松川雅樹さんは「成育数を増やした来年はより多くの人に味わってもらい、魅力的な商品開発にも取り組んでいく。3年目には生けすを6基まで増やし、事業化のめどを立てたい。そのためにも2年目の今年が正念場になる」と話している。
 また、函館山展望台から生けすが見える利点を生かし、「旅行客にもアピールし、観光振興にもつなげていきたい」とし、函館サーモンを通じた多彩な取り組みに函館地域の活性化ついても意欲を見せている。(小川俊之)










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