【北斗】北斗市一本木の「しみず農園」(清水千万幸代表)が製造・販売する、自家農園での有機栽培ミニトマトをたっぷり使った加工品ギフトセットが人気だ。ジュースは濃厚で甘みが強いのが特徴。ファンから口コミで注文が増え、お歳暮用にも最適。これほど充実したラインアップをそろえたトマト加工品ギフトは珍しく、農業の6次産業化の先進事例としても注目される。
清水さん(57)はミニトマトをハウス5棟で3300本栽培し、有機農産物JASの認証を受けている。このミニトマトを原料に2012年から敷地内の加工施設でジュースの製造・販売を始め、13年度には有機加工食品JASの認定も得た。
ギフトは昨年から本格的に販売を始めた。ジュースが3種類あり、180ミリリットル瓶入りレギュラー、同パウチ入り機内持ち込み可、90ミリリットル瓶入り飲食店向き。このほか、ドレッシング(120グラム入り)、ケチャップ(100グラム入り)も入るが、オリーブ油やサラダ油、リンゴなど有機認定を取得した原料が手に入らないため、有機加工食品JASは受けていない。
中でもジュースは品種「ティンカーベル」「アイコ」を使い、糖度13以上。パウチは糖度15とさらに高い。安全・良質のお墨付きで、赤ちゃんの離乳食に使える。
中元シーズンはジュース加工に専念するため、ドレッシングとケチャップ製造まで手が回らない。清水さんは「ジュースは甘みと酸味のバランスが良く、飲み応えがある。ドレッシングとケチャップもそろっており、贈答品に利用してほしい」と話す。
ギフトは、函館市内外の青果店やホテル、百貨店で扱い、返品義務が生じない買い取り契約を結んでいる。清水さんへの直接注文もできる。
注文・問い合わせは、清水さん(0138・77・6227)へ。(山崎大和)