函館市は15日、2019年市文化賞に、市の映画文化の醸成に尽力した「函館港イルミナシオン映画祭実行委」(米田哲平委員長)と、多文化共生と国際化の推進に貢献した「北海道国際交流センター」(HIF、飯田浩二代表理事)が決まったと発表した。11月1日に、フォーポイントバイシェラトン函館で贈呈式を行う。
イルミナシオン実行委は1995年に設立。映画祭では毎年、多彩な名作を提供し、多くの市民や映画ファンが鑑賞に訪れる。函館を舞台とした脚本を募集する「シナリオ大賞」を創設し、受賞作からは過去10作品が映画化され「映画をつくる映画祭」として全国的に知られる。
HIFは、函館に拠点を置く国際交流推進団体で84年に設立。海外の大学生がホームステイしながら日本語や日本文化を学ぶ「日本語日本文化講座夏期セミナー」を毎年開催するほか、市と連携し外国人生活相談窓口の開設、在住外国人と市民との交流などの事業に取り組んでいる。
対象分野について、市教委はこれまで芸術、科学の2分野だったのを、昨年から芸術、芸能、生活文化、科学、その他の文化の5分野に拡大。今回の受賞はどちらもその他の文化に該当する。
今月1日に開いた市文化賞審議会(座長・工藤寿樹市長、委員7人)で審査し決定。今回で70回目で、1950年~2018年の受賞者は個人149人、団体17団体となっている。(山崎大和)