NPO法人函館エコロジークラブが運営する函館市熱帯植物園(湯川町3)で、かつて同園内にあった体長約2メートルのワニのはく製が展示されている。少なくとも約20年前には展示されていた記録が残っており、同法人の鈴木一郎事務局長は「当時を知る市民など多くの人に見に来てほしい」とPRする。
同園は1970年に開園し、2003年度から旧函館市水道局から同法人が事業委託を受け、運営している。開園当初からフラミンゴやオウムなどさまざまな動物を飼い、1971年からは現在名物の一つとなっているニホンザル、78年からシャムワニ3頭を飼育していた。はく製は今年2月末に旧水道局の倉庫を整理していたところ見つかったもので、同法人によると2002年には同園入り口に展示されていたという。
はく製は発見後、今月1日から、野生の臨場感を演出しようと人工の小川があり、シランなどの花々が群生するせせらぎコーナーで展示している。鈴木事務局長は「市民からの問い合わせも多く、見に来て懐かしんでもらえたら。春の花も咲き始めているのでぜひ楽しんで」と話している。開場時間は午前9時半~午後4時半(4月以降は午後6時まで)。(飯尾遼太)