シベリア東部で繁殖し、日本などで越冬する国の天然記念物・コクガンが、北斗市茂辺地周辺から函館市南茅部地区の広い範囲に飛来している。磯の浅い場所では波の合間をかいくぐりながら、餌をついばむ姿が見られる。
コクガンは全長約60センチ、翼を広げると1メートル20センチ前後になり、近くで共に過ごすカモ類より大きい。頭から胸まで黒色で、首輪のような白い模様があるのが特徴。
函館の近海は餌のアオノリがあることで、コクガンにとっては絶好の越冬地。飛来のピークを迎えるのは1月下旬から2月上旬で、3月末ごろまで越冬する。(山崎純一)