道内では札幌市などで展開する学習塾・予備校大手の秀英予備校(静岡市)の映像授業部門「秀英iD予備校」が一般向けに開設しているユーチューブチャンネルに函館弁を使って国語の文法を解説する「函館弁講座」の動画が公開されている。(今井正一)
iD予備校自宅学習コースは通塾生と同じテキストを使用し、校舎のない地域でも映像配信で秀英の講義を受講できる。無料公開しているユーチューブ上では講師陣が「ワンポイントアドバイス」として、各学年、各教科ごとに間違えやすいポイントや効率の良い解き方を2分程度の動画で解説している。
函館弁講座の講師は、業務本部映像プロモーション部部長の三関純さん(42)=函館中部高、北大理学部卒=で、普段は数学を担当しているが、勉強の合間に楽しんでもらえるよう番外編として製作した。
市民には耳なじみのある流ちょうな函館弁を駆使し、「これであなたも函館の人」と呼び掛ける。5本目の動画では「ぼっこ(棒)」などの方言を「鉄の ぼっこは 固いべや」と例題に交え、主語と述語の見分け方を解説。函館弁で生徒たちの勉強の悩みを聞く動画も公開している。
三関さんは「昨年、函館の自宅学習コースの受験生を指導し、離れていても故郷の教育に関与ができるという喜びを感じた。コロナの影響で正月以来、帰省できていないが、いつも心は函館にある。ユーチューブの授業も含めて、地元の子どもたちの学力向上のために少しでも力になれれば」と話している。
動画はユーチューブ上で「秀英iD予備校」で検索を。