函館市赤川町135の「花夢ショップオオミ」(近江ヒデ社長)の作業場で、正月に欠かせないしめ飾り作りが終盤を迎えている。玄関や神棚、車用のさまざまな種類の飾り物を、スタッフが手際よく作業を進め、新年ムードが濃厚になってきている。
作業は9月末に始め、今月20日ごろに終える。青森産スゲを編み込み、縁起物の紅白の短冊やおかめ面を付けるなどして、一つ一つ手作業で仕上げる。大きいもので玄関用1メートル50センチ、「ごぼう締め」と呼ばれるひょろりと長い飾りなどもある。スタッフの熟練技が光り、福を呼び込む準備は万全だ。
同社では50年以上続く伝統の作業で、社長代理の近江厚子さん(56)は「健康で穏やかな年を迎えられるようにと、願いながら作っています」と話す。道内のホームセンターやスーパーに卸している。問い合わせは、同店(0138・46・3052)へ。(山崎大和)