30日開幕の「はこだてクリスマスファンタジー」(実行委主催)を前に、電飾を付けた巨大クリスマスツリーが27日朝、イベント会場となる金森赤レンガ倉庫前に姿を現した。
例年、函館市の姉妹都市のカナダ・ハリファックス市から送られるモミの木は、9月のハリケーン「ドリアン」で大被害を受けたため、今回は道南の道有林からトドマツの提供を受け、北埠頭(ふとう)で電飾を取り付けた。この日、台船に乗せられたツリーは午前8時半ごろ北浜町岸壁を出発、函館港内を進み同9時ごろに到着した。29日午後4時半ごろから試験点灯を予定している。
今年のクリスマスファンタジーは、30日午後5時45分からオープニングセレモニーで幕開け。同6時、在日カナダ大使館の首席公使、工藤寿樹函館市長らがツリーに点灯する。同時に花火が打ち上げられ、きらびやかなクリスマスツリーと彩りを共演する。イベントは12月25日まで。
巨大ツリーは期間中、午後4時半~同5時45分、同6時~同10時の2回点灯。花火は同6時に緑の島から打ち上げる(最終日は同8時にも行う)。金・土曜日には、スポンサー企業や団体とコラボしたスペシャルイベントを開催するほか、12月24、25の両日にはスペシャルステージを開催予定する。
毎年好評のスープバーは10店が出店。午後4時半から同8時まで、15種類のスープを1杯600円で販売する。抽選券付きの前売り券(2杯分、1000円)は29日まで、JR函館駅、元町公園内の観光案内所、函館商工会議所で販売する。
イベント設備修繕や環境整備のためのクラウドファンディング(CF)もインターネットサイト「MAKUAKE」で引き続き募集中で、実行委事務局の函館国際観光コンベンション協会は「多くの子どもたちに夢をつなぐために支援を」と呼び掛けている。(神部 造)